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1930年代から、カウボーイに向けたワークウェアの製作を開始したCOPPERKING。
その直後に第二次世界大戦の影響で、それまでワークウェアとしての色が
濃かったデニムパンツは、アメリカ合衆国政府による物資統制指示により、
サスペンダーボタンや尾錠、リベットなどの武骨な装飾が削ぎ落とされることになります。
それまで「ウェストオーバーオール」と呼ばれていたデニムパンツは戦後、
「ジーンズ」として、労働者だけでなく街着として、ティーンエイジャーを中心に広がりを見せました。
COPPERKINGも1930年代には「ウェストレングス オーバーオール」という呼び名でデニムパンツを
製作しますが、戦後には有名な5ポケットデニムと同じミニマルデザインとなり、
アメリカ人にとっての英雄的存在のカウボーイに向けたジーンズを製作することで
、イメージ戦略を図ったのだと考えられます。
ワークウェアからジーンズへ、COPPERKINGのファーストラインは、1940年代の武骨さ残るファイブポケットを、
さらには1960年代のファッションアイテムとしてのファイブポケットを提案します。
デニムジャケットは、1950年代に製作された代表的な四角形のデザインに、
曲線をプラスしてフィット感を少し加えました。テーラー襟のように開けられたトップボタンホールからも、
ワークウェアとは一線を画すCOPPERKINGのプライドがみられます。
1940's CK-99 1960's CK-991 1960's CK-991Z 1950's CK-105
1960's CK-991 COWBOY JEANS

1960年代はアメリカ発祥のジーンズが世界的に販売された年代であり、
ヨーロッパでの成功は、逆にアメリカへもシルエットの多様化という好況をもたらしました。
ジーンズを製作するワークウェアメーカー各社も、オーバーオールやペインターパンツの製作を継続しながらも、
裾の先細ったスリムシルエットの必要性に気付き始め、次々にスリムシルエットを販売しました。
COPPERKINGもそのような時代にある程度のアジャストはしたものの、極端なスリムシルエットの
展開はおこなわず、むしろ腰周りのフィットに着手しています。腰周りの余分な膨らみを削ぎ、
ややタイトなわたりのまま裾にかけてゆるやかに細くなるストレートは、ウエスタンブーツや
ペコスブーツなど、シャフトの太いブーツを穿くカウボーイへの気づかいであったのかもしれません。
ちょうどLee社の60年代インサイドタグの様な、オーセンティックな60'sストレートをイメージしました。
アウトシームの脇割りは「ワンサイドセルビッチ」と呼ばれる通称片耳仕様。
ロールアップしたときに時代の気分を感じるファイブポケットです。
● 片耳 O/R ¥13,500 + 税
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